広島への旅

2001年7月23日から24日まで、情報処理学会の夏の研究会 at 広島市立大学 に参加するため、 広島に行ってきました。例によってテキストだけですが、記録を残しておきたいと思います。

ちなみに、研究室の助手との2人で行ってきました。


July 23rd 2001

地名時刻交通機関
大保08:19西鉄天神大牟田線
西鉄小郡08:21
甘鉄小郡08:26徒歩
08:38甘木鉄道
基山08:45
09:05JR九州 鹿児島線
博多09:41
09:53山陽新幹線 ひかり366号Railstar
広島11:07
11:30JR西日本 可部線
大町11:47
11:51広島高速鉄道 アストラムライン
大町12:07
12:21広島バス
市立大学前12:24

例によって例のごとく、7時にセットしていた目覚ましより早く目がさめる。 朝食に食べられそうなものがなかったので、麦茶を飲みながら新聞を読む。 準備をして、8:05頃家を出た。荷物を持っていたわりには、8:17には駅へ。 下り列車はほぼ定刻で到着。この列車は小郡で特急に追い越されるので、 乗客はこの時間にしては少なめだが、それでも座れなかった。もっとも小郡まで1駅しかないが。

小郡でいったん駅舎をあがり、改札を出てから、外へ。西鉄小郡と甘鉄小郡では少し距離がある。 もっとも、甘鉄小郡とは言わないけど。たいていの人はレールバスと言う。ちなみに福岡で祖父母ぐらいの 年代の人だと、電車と言うと西鉄を指し、汽車というとJRを指す。いまだに国鉄って言ってる人も 時にはいますけど。

いつもなら3分ぐらいなのだが、今日は荷物を持っているのと、暑くて汗をかきたくないので、 ゆっくり歩く。それでも5分くらいで着いてしまう。 すると階段まで人があふれてる。女子大生か専門学校生みたいだったけど、どこの学生なのかは知らない。 っていうか、該当しそうな学校は知らないのだが…。この学生たちは8:28の甘木行に乗車。この列車は3両編成。 運転は先頭の車両の運転手が行い、あとの2両には車掌代わりの運転士が乗っている。 僕は基山に行くので、空いたホームでしばし列車を待つ。定刻より少し遅れて基山行が到着。 2両で運転されて混んでいたが、小郡で西鉄に乗り換える人が多いので、席は空いた。 整理券を取って乗車。甘鉄の車内の運賃箱は整理券を読み取って、入金額が運賃と同じか、チェックしている。 それでも取ってない人も多いみたいだ。そして、基山には定刻8:45に到着。 運賃160円を払って下車。整理券と110円を入れて、100円を両替してたら、運賃箱が文句を言ってた(ブザーが鳴ってた)。 足りないまま入金が途切れるとブザーが鳴るようだ。

基山ではやはり駅舎をあがって、JR九州の改札口へ。福岡近郊区内の駅は既に自動改札化されたが、 変更後に基山駅に来たのは初めて。乗車券は前もって買っていたので、今日は改札を通るだけ。 電光表示を見ると2番乗り場。ということはここで特急に追い越されるということ。 時刻表のチェックミス。列車は8:55に入線。乗るものの席は埋まっていて、博多まで立ち席決定。 よりによって普通なので、早くもへこむ。「だいたい鹿児島線って、9-10時代の列車が少なすぎるんだよね。 30分以上あく時もあるし」と駅の時刻表を見ながら愚痴を一人でこぼす。時間帯が時間帯なだけに、 博多に着く頃には結構な混雑。でも、運のいい事に階段の真ん前だった。何も考えてなかったんだけどねぇ。

コンコースを歩いて、幹在の乗換口へ。ホームに出ると、既に列車は入線済み。 Railstar なので8両編成、自由席は1-3号車、うち2号車は喫煙車両。 今回の目的の一つはこれで果たした事になった。 窓から中を覗き込むが、3号車、2号車とも相席の必要がありそうだったので、1号車へ。 なぜか見事にガラガラ。とりあえず、2人席へ。しばらくして助手が1号車に来たので、 2人で3人席に移る。一応、これに乗るつもりだと言うのは伝えてはあったけどね。

結局、博多では相席の必要はなかったようだ。列車が出発したので、 発表の資料を見ながら手順を再確認。今回は発表20分の予定なんだが、正直不安…。 小倉、小郡からかなりの人が乗ってきて、車内はそれなりに混んでいたが、 立っている人はいなかったようだ。一眠りして、広島に到着。 そのまま、可部線のホームへ。確かJR西日本が廃止予告をしてるはず…。 というわけで、車両は2両編成でかなり古い感じのもの。冬は半自動ドアになるようだ。

広島では立っている人がいるものの、それほど混んではいない印象だったが、 次の横川からかなり乗ってきて、かなり混雑していた。もっともこの先は人は降りるのが中心で、 アストラムラインに接続している大町に着く頃には空席もできはじめた。 大町では、かなりの人が降り、結構アストラムラインに移っていたようだ。 350円の切符を買うが、ここの切符は区間指定式のようだ。各駅ごとにボタンが用意してあり、 切符にも押した駅が印字してあった。アストラムラインにはプリペイド式のカードもあって、 1000、3000、5000円があるようだ。でも、アストラムラインには今日しか乗る予定はないので、 買わない。これが誤算だったのは、後で分かるんですが…。

アストラムラインは高架式で、道路の上を走っている。ホームにはホームドアがついている。 でも、ホームは涼しくなかった。広島では冷房はあまり強くしないみたい。 ほとんどのところでは暑いけど汗はかかない程度にしかついていなかった。 定刻に広域公園行が到着。でも座れず。途中で座れたけどね。アストラムラインの沿線は、 山に囲まれている感じ。常に山が見えてたし。「福岡市早良区の奥の方みたい」というのは助手の弁。 例によって新興住宅街になっているようだった。

大塚に着いてバス乗り場へ。市立大学生らしき人が歩いていっているのを見るが、 広島市立大学のウェブページによると、 「足に自信のない人はバスを使った方がよい」とのことなので、素直にバスを使う。 バス停に着くと、時刻表しかなく、運賃表すらもない。「西鉄のサービスはいいんだなぁ」とか思う。 バスは5分ほど遅れて到着。後乗り、前降り、料金後払いのタイプでした。 このバスについていたのが、西鉄と同じタイプのカードリーダー。どちらが先かは分かりませんが。 外見まで一緒。バスはひたすら坂を登り、広島市立大学に到着。

大学の建物は非常にきれいでした。でも、入り口に案内板がなかったのは残念。情報科学部が どこかはすぐに分かりませんでした。もっとも、建物はみな広場に面していたようですが。 とりあえず、広場を歩いていくと、情報科学部を発見。中に入ってみると、案内がしてあったので、 部屋まで行ってみるものの、鍵がかかっている。先程の探索中に発見した学生会館の食堂へ。 冷たいものが食べたかったが、ナシ。わかめうどんにする。180円。わかめは完全に水で戻したものではないようで、 食べているうちにどんどん増えていった。結局めんは何とか食べるが、わかめは残してしまう。 しばらく助手と研究会の話やゼミの話をして、再度情報科学部へ。でも、まだ空かないので、 しばらくロビーのようなところで待ちぼうけ。40分ぐらい待って、ようやく部屋が開く。

参加者はほとんどが教授、助教授で、学生らしきのはほとんどいませんでした。 自費で参加しようという学生はそんなに多くないだろうしね。発表自体は一応時間内に終わりました。 「専門ではないのですが」と前置きされた先生にも質問されたので、 発表はまぁまぁうまくいったんではないでしょうか、少なくとも分かる程度には。

その日は全部で6人が発表したんですが、tex を使ったのは僕だけで、 P○werp○int(一応伏字…笑)が3人と、OHPが2人でした。

詳しい話はしない事にします。2人ほどうとうとしてしまったのは内緒(爆)

都市名
地名
時刻交通機関
市立大学前17:55徒歩
大町18:15
18:20広島高速鉄道 アストラムライン
本通18:55

研究会も定刻18:30よりかなり早く17:50頃終わり、懇親会に出ない私たちは 広島市の中心部へ向かうことに。ちょうどバスを見送ってしまい、時刻表を見ると10分後。 助手の「歩いてみよう」という一言で歩くことに。基本的にはひたすら下りだったので、 たいした事はなかったんですが、それでも汗だくに。バスにも途中で抜かれたし。 20分ほどで大塚駅に到着。助手は明日もここに来る予定なので、「アストラムカード」だったかな、 プリペイドカードを買ってました。430*3=1290なので、使いきれるはず。

18:20の中通行に乗車。大塚は終点の広域公園から2つ目の駅なので楽勝で座れた。 車内でカードを見せてもらうと、裏面に「このカードはアストラムライン・(バス数社の名前)・ 広島バス・広電電車・松大観光船で利用できる」旨が書いてあった。ということは、 「もし好奇心にまかせて買っておけば、さっきのバスにも、明日も使えるんじゃないか」とか思ってしまう。 最近懐が寂しいのでケチったのが間違いの元であった。アストラムラインは途中から地下に入り、 終点中通へ。

とりあえず、僕の荷物をホテルにおいて、飲みに行こうということになり、 「広島インテリジェントホテルアネックス」へ。なぜここにしたかというと、 旅の窓口で「建物は古いがスタッフの対応が良い」との投稿があったから。 予約も旅の窓口経由でしたしね。20分ほど歩いて、ホテルへ。実際に見て、外観は予想以上に古く、 「失敗したかな?」と思ったけど、中はきれいでした。フロントの人は事務的だったけど、その人がたまたまそうだっただけみたい。 部屋代は前払い。部屋は最上階の12階で、予想より狭かったです。もっともビジネスホテルに泊まるのは初めてなので、 こんなものなのかもしれません。中の家具や内装はきれいで、ユニットバスは狭いもののきれいでした。 どっちかっていうと古いという印象はなくて、狭いと言う印象でしたね。

荷物を置いて、再び中通の方へ。瀬戸内海の鮮魚かお好み焼きかなぁ、ということになり探すものの、 結構高かったりして、結局は海鮮系の飲み屋さんへ。久々にビールがおいしかったです。 刺身もおいしかったし。刺身は大好きなんです。助手の自論とか、普段寡黙な助手が結構話してたのが印象的でしたね。 でも、値段は結構高かった。私は2000円で後は助手にご馳走になりました。

飲み屋を出て、大通り(ホントは通りの名前があるらしいけど分からない)まで出た。 その途中で、「このあたりって中州(言わずと知れた福岡の遊び場。お姉ちゃんのいるお店がたくさん)と 川端(同じく福岡。中州より博多側にある古くからの町。商人の町で商店街なんかがある)を合わせたような町」 というのが二人の一致した感想。そういう意味では広島って狭いのかもしれません。 通りに出て、解散。途中で爽健美茶500mlを2本買ってホテルへ。

ホテルでは着替えて、ざっと部屋を片付けて、しばしテレビを見た後、寝てしまいました。


July 24th 2001

この日は7:30起床。でもNHKニュースを見ながらのんびり。まずは荷物をかばんに詰めたりした。 8:15にニュースが終わって、BS1の世界のニュース。でもつけたままシャワーを浴びる。 9時を過ぎてようやく出発の準備。でもあらかたかばんに入れてたので、それほど時間をかけずにすむ。 9:30にフロントへ。精算するものはなし。ホテルを出てまずは広島駅へ。徒歩7分とか書いてあったわりには、 15分くらいかかる(実は遠回りしてた。軌道沿いに歩けば近いと思ってたのに)。コインロッカーに荷物を預けて、 早くも1本目の爽健美茶を買う。そして 広島電鉄の案内所へ。一日乗車乗船券を買う。 大人840円。これで広島電鉄の全線(軌道線・鉄道線)と宮島松大観光船に乗れる。ちなみに心配していた 案内所の営業時間は9:30-18:00、日祭祝日は休みとのこと。一日乗車乗船券は車内で売ってないらしいので、 休みの日でも売って欲しいところ。まずは宮島へ。ちょうど、宮島行のGreen Mover が来てたので飛び乗り。

都市名
地名
時刻交通機関
ホテル9:30徒歩
広島駅9:45
10:05広島電鉄
広電宮島11:05頃
宮島口11:10JR西日本 宮島航路
宮島11:20
12:20宮島松大観光船
宮島口12:30
広電宮島12:35頃広島電鉄
原爆ドーム前13:20頃
袋町14:40頃広島電鉄
広島駅15:00頃

でも座った席が悪くて、景色を堪能するとまでは行かなかった。ま、それはそれで楽しかったが。 Green Mover は3両編成。いや、よく分からなかったんだけれども。片側4つのドアのうち、内側の2つが乗車、 外側の2つが降車用で、先頭のドアは運転手が、最後尾のドアには車掌が乗っている。 これは他の路面電車でも2両編成の場合は同じ。1両の時はワンマンのようだ。 軌道の終点「己斐」の次に鉄道の始点「広電西広島」でダイヤ調整。ひたすら走るだけ。 宮島競艇場の開催日だったので、「広電宮島」の前に「臨停宮島競艇」(のように聞こえた)に臨時停車して、 1時間かかって広電宮島に到着。

一日乗車乗船券は宮島松大観光船には乗れるのだが、大鳥居を経由するのはJR西日本の宮島行だけなので、 あえて、JR西日本へ。170円。でも、払っただけの価値はなかったかも。思ったほど近づかなかったしね。 ちょうど満潮に近かったんだけれども、干潮の時はどれくらい近づけるのかなと思う。 とにかく宮島へ。で、とりあえず厳島神社へ。港のすぐ近くの公園に鹿がいたけど、 鹿せんべいを持ってる人のところへ、集まる集まる。持ってる人が動くと、Tシャツをくわえて引っ張る鹿までいるし。 見てる方は楽しかったけど、やってる方は結構大変だったんじゃないかな。

しばらく海沿いの道を歩き、厳島神社へ。拝観料300円。入り口でお金を払おうとして、 お金を手渡ししようとすると、入場券を引っ込めて、机上に置けと手で指示された。 しぶしぶ置いたけど、あれは神官のする事じゃないと思う。というわけで、厳島神社は 見て通っただけになってしまいました。めちゃくちゃ気分悪かった。

それに加えてあまりに暑かったので、神社を見た後、参道を通って港へ。 市内に戻る事にしました。今度は宮島松大観光船。JRと同じ建物の中に乗り場があるとは思わず、 遠回りしてしまった。宮島にはまた行ってみたいと思うけど、厳島神社にはもう行かないと思う。

宮島口に戻ってきて、広電宮島へ。今度は運転席の後を確保。今度は原爆ドームへ。 軌道だけあって、ブレーキが強いです。でも、運転は丁寧でした。

原爆ドーム前で路面電車を降りて、原爆ドームへ。テレビで見てるとだいぶ大きく見えるんですが、 それで見た印象よりもかなり小さかったです。それでも外枠しか残っていない原爆ドームは何か印象深かったです。 その後平和公園を通って、平和記念資料館へ。外国人がかなりいたのが結構意外。 東アジア系の人も多かったけど、東欧系かなっていう人が結構いましたね。 もっとも話してるのが西欧系言語じゃないっぽいってだけですけど。

平和記念資料館はじっくり回ったら、2.5時間くらいかかるんじゃないでしょうか。 前半をじっくり見てたら、後半は早足で見ていくことになってしまいました。 小学校の修学旅行で言った長崎の原爆資料館と比べると、説明がいろいろありましたね。 広島の都市としての歴史や原爆の理論、世界各国の核保有状況なんかもありました。 その分時間が足りなかったのはちょっと残念。15:29のひかりに乗ろうと思ってたので。 平和記念資料館を出て、近くの電停へ。探してみると袋町という電停にたどり着きました。 ここから広島駅前行に乗って、広島駅へ。

都市名
地名
時刻交通機関
広島15:29山陽新幹線 ひかり377号 Railstar
博多16:41
16:50JR九州 鹿児島線 普通
大野城17:01

コインロッカーから荷物を取り出し、改札を通って新幹線ロビーへ。 ここで、お土産と駅弁、今日2本目の爽健美茶を買ってホームへ。 10分前だったが、既にかなりの人が並んでいて、残念ながら1号車には座れず。 喫煙車ではあったが、2号車に何とか席を見つけて座る。お弁当は 「もぐりずし」で、海鮮五目ちらしみたいな感じ。おいしかったけど、量が少ない感じ。 車内では電光表示板のニュースを見てのんびりしてました。

博多駅に着いたものの、荷物が結構多かったので、置いておけるものは置いてこようと研究室へ。 私の所属は筑紫地区なので、大野城が最寄駅。普通列車に乗るものの、またも座れず。 座りたくて、ラッシュ前に博多に着く新幹線を選んだんだけどなぁ。 それでも博多からは近いので、楽でした。大野城駅で途中下車を申請。 研究室に行って、いらないものを捨て、とりあえず研究室においてかまわないものをかばんから出し、 「おみやげあるよー」のメールを出して、しばしインターネットの世界へ。

気付いたら、20時を過ぎていたので、また荷物をまとめて、21時に研究室を後にして、 家には22時過ぎに到着、ようやく旅を終えたのでした。


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